その順番が、家計を一番苦しくする**

住宅購入の相談を受けていると、
ほぼ必ずと言っていいほど、こうした流れに出会います。

  1. 住宅ローンを決める
  2. 月々の返済額を確認する
  3. 「なんとか払えそう」と判断する
  4. 教育費はその後に考える

この順番、実はかなり危険です。

なぜなら、
教育費は住宅ローンより後に出てくるけれど、
家計への破壊力は住宅ローン以上
だからです。

■住宅ローンは一定、教育費は変動

住宅ローンの特徴は、

  • 金額が決まっている
  • 毎月ほぼ一定
  • いつまで払うかが明確

という点です。

一方、教育費はどうでしょうか。

  • 子どもの人数で大きく変わる
  • 進路次第で何倍にもなる
  • 「そのとき」にならないと決まらない
  • しかも短期間に集中する

つまり教育費は、
家計にとって最もコントロールが難しい支出 です。

にもかかわらず、
多くの家庭がこれを「後回し」にしています。

■「まだ小さいから大丈夫」が一番危ない

よく聞く言葉があります。

「まだ子どもが小さいから、教育費は先の話ですよね」

確かに、今すぐはかかりません。
しかし問題はそこではありません。

教育費は、

  • 小学生後半
  • 中学生
  • 高校
  • 大学

と、ある日突然“ピーク”がやってくる 支出です。

しかもこのピークは、

住宅ローン返済が一番重くなってきた頃
収入が伸びにくくなった頃

と、見事に重なります。

■教育費ピーク × 住宅ローンが一番きつい

典型的なケースを見てみましょう。

  • 30代で住宅購入
  • 35年ローン
  • 子ども2人

この場合、

  • 40代後半〜50代前半
  • 子どもは高校〜大学
  • 教育費は年間100万〜200万円
  • 住宅ローンはまだ20年近く残っている

という状況になります。

このとき、

「住宅ローンは払えているけど、
教育費が重くて貯金がまったくできない」

という声を、本当によく聞きます。

■教育費を後回しにすると起きること

教育費を住宅ローンより後に考えると、
次のような事態が起こりやすくなります。

  • 子どもの選択肢を狭めてしまう
  • 塾や進学をお金で諦めさせる
  • 教育費のために老後資金を削る
  • 住宅ローンと教育費の板挟みになる

これは親として、
精神的にも非常につらい状態です。

しかも、

「もっと早く分かっていれば…」

と後悔するタイミングは、
もう手遅れになりやすい のが教育費の怖さです。

■正しい順番は「人生 → 教育 → 住宅」

では、どう考えるべきか。

答えはシンプルです。

  1. 人生全体(ライフプラン)を考える
  2. 教育費がいつ・いくら必要かを把握する
  3. その上で住宅ローンを設計する

この順番です。

教育費を「後から考えるもの」ではなく、
住宅購入前に“織り込むもの” として扱う。

それだけで、
住宅ローンの考え方は大きく変わります。

■ライフプランを作ると教育費は怖くなくなる

ライフプランを作ると、

  • 教育費のピーク時期
  • 必要な総額
  • 毎年どのくらい準備すればいいか

が、数字で見えるようになります。

すると、

「この時期は少し厳しいけど耐えられる」
「ここまでは無理しない方がいい」

と、冷静に判断できるようになります。

教育費は、
見えないから怖いだけ なのです。

■教育費は後に来るからこそ、先に考える

教育費は、
住宅ローンより後にやってきます。

だからこそ、

住宅ローンより先に考える必要がある

という、少し逆説的な話になります。

住宅ローンを払えなくなる家庭の多くは、
教育費を軽く見ていたわけではありません。

ただ、
考える順番を間違えていただけ です。