その順番が、家計を一番苦しくする**
住宅購入の相談を受けていると、
ほぼ必ずと言っていいほど、こうした流れに出会います。
- 住宅ローンを決める
- 月々の返済額を確認する
- 「なんとか払えそう」と判断する
- 教育費はその後に考える
この順番、実はかなり危険です。
なぜなら、
教育費は住宅ローンより後に出てくるけれど、
家計への破壊力は住宅ローン以上 だからです。
■住宅ローンは一定、教育費は変動
住宅ローンの特徴は、
- 金額が決まっている
- 毎月ほぼ一定
- いつまで払うかが明確
という点です。
一方、教育費はどうでしょうか。
- 子どもの人数で大きく変わる
- 進路次第で何倍にもなる
- 「そのとき」にならないと決まらない
- しかも短期間に集中する
つまり教育費は、
家計にとって最もコントロールが難しい支出 です。
にもかかわらず、
多くの家庭がこれを「後回し」にしています。
■「まだ小さいから大丈夫」が一番危ない
よく聞く言葉があります。
「まだ子どもが小さいから、教育費は先の話ですよね」
確かに、今すぐはかかりません。
しかし問題はそこではありません。
教育費は、
- 小学生後半
- 中学生
- 高校
- 大学
と、ある日突然“ピーク”がやってくる 支出です。
しかもこのピークは、
住宅ローン返済が一番重くなってきた頃
収入が伸びにくくなった頃
と、見事に重なります。
■教育費ピーク × 住宅ローンが一番きつい
典型的なケースを見てみましょう。
- 30代で住宅購入
- 35年ローン
- 子ども2人
この場合、
- 40代後半〜50代前半
- 子どもは高校〜大学
- 教育費は年間100万〜200万円
- 住宅ローンはまだ20年近く残っている
という状況になります。
このとき、
「住宅ローンは払えているけど、
教育費が重くて貯金がまったくできない」
という声を、本当によく聞きます。
■教育費を後回しにすると起きること
教育費を住宅ローンより後に考えると、
次のような事態が起こりやすくなります。
- 子どもの選択肢を狭めてしまう
- 塾や進学をお金で諦めさせる
- 教育費のために老後資金を削る
- 住宅ローンと教育費の板挟みになる
これは親として、
精神的にも非常につらい状態です。
しかも、
「もっと早く分かっていれば…」
と後悔するタイミングは、
もう手遅れになりやすい のが教育費の怖さです。
■正しい順番は「人生 → 教育 → 住宅」
では、どう考えるべきか。
答えはシンプルです。
- 人生全体(ライフプラン)を考える
- 教育費がいつ・いくら必要かを把握する
- その上で住宅ローンを設計する
この順番です。
教育費を「後から考えるもの」ではなく、
住宅購入前に“織り込むもの” として扱う。
それだけで、
住宅ローンの考え方は大きく変わります。
■ライフプランを作ると教育費は怖くなくなる
ライフプランを作ると、
- 教育費のピーク時期
- 必要な総額
- 毎年どのくらい準備すればいいか
が、数字で見えるようになります。
すると、
「この時期は少し厳しいけど耐えられる」
「ここまでは無理しない方がいい」
と、冷静に判断できるようになります。
教育費は、
見えないから怖いだけ なのです。
■教育費は後に来るからこそ、先に考える
教育費は、
住宅ローンより後にやってきます。
だからこそ、
住宅ローンより先に考える必要がある
という、少し逆説的な話になります。
住宅ローンを払えなくなる家庭の多くは、
教育費を軽く見ていたわけではありません。
ただ、
考える順番を間違えていただけ です。

